私達の思い

コットンボールのイメージ

人(肌)にも地球にも優しいものづくりをしていきたい

というのがこの仕事をはじめた時の原点でした。だから、製品づくりの原料は天然素材(綿)が中心でした。
特にインナー製品はお肌に直接身につけるので、だからこそ清潔に保ちたいですね。お値段もリーズナブルなものにしていきたいと心がけています。
弊社では、包装の簡素化、製造工程(企画・縫製)の効率化・シンプル化など、小企業だからこそできる経費削減を行い、より多くのお客様に手にとって身につけていただくことで、一人一人の消費活動が地球にかける負担を少しでも軽減できればいいと考えています。

綿(天然繊維)の特徴としては

耐久性・保温・放湿性があり、肌ざわりがよい等があります。また、綿は帯電しにくい性質なので着心地がよく身体のコンディションを保ってくれます。

世界では約7000年前から木綿栽培は行われています

日本には799年(延暦18年)に三河国(愛知県西尾市天竹町)に漂着したインド人によって種がもたらされ栽培がはじまったといわれています。1枚の下着は大地でとれたコットンボールが加工されて製品になった農産物です。
綿花は大地に種をまき、除草、害虫の駆除をして実をつけた綿花(コットンボール)は集荷されます。それが綿製品の原料になるのです。

綿花は非常に弱い植物で、綿のTシャツ1枚(150g位)にはそれと同量の化学薬品を使われているといわれています。
製品になったものには薬剤は残留しませんが、全農作物のうちわずか2.5%ほどの綿花畑に世界の殺虫剤の16%程、農薬全体の7%程が使われています。製品加工の段階でも、様々な化学処理が行われるので、綿本来の素材感が失われてしまっています。
オーガニックコットンは遺伝子組み換えの種を使わないで、3年以上農薬や化学肥料を使わない土地で有機栽培され、枯れ葉剤を使わずに収穫された原綿のことです。そして、天然繊維の風合いをそのままに製品に加工しました。

綿(天然繊維)は地球に優しいといわれていますが、どういうことでしょうか?

ポリエステル・アクリルなどの合成繊維は石油を原料としています。合成繊維を生産するのに必要とするエネルギーは、消費量を比較すると平均して綿の5倍程度になるとされます。
又、リサイクルにしても合成繊維は燃やすと窒素ガスなどを発生させますが、綿は水と炭酸ガスになるだけで、太陽エネルギーを取り入れながらリサイクルし続けるのです。

綿のサイクルecoのイメージ

参考資料:日比暉(1994)「なぜ木綿?」 財団法人 日本綿業振興会

コットン豆知識

説明その1の画像

綿は、アオイ科ワタ属の多年草です。産地は、アメリカ・インド・パキスタン・トルコ・ウズベキスタン・ブラジルなどです。綿の繊維製品は全ての製品のおよそ40%近くになります。
日本ではコットンのことを「綿花」と呼びますが、その繊維はコットンボールと呼ばれ、コットンの「種子」の外側の表皮細胞が伸びたものをいいます。「綿」の「花」を摘んだ繊維ではありません。

コットンボールの繊維の長さは木の種類によって違います。
短繊維綿(平均繊維長21mm以下)は「布団わた」やクッションなどの中綿に使われます。
中繊維綿(平均28mmまで)や長繊維綿(平均28mm以上)が衣料品の素材として使われています。又、コットンボールのカラーは生なり・茶色・緑色があります。
日本でも、明治時代は自給率100%で輸出国でしたが、現在はほぼ100%輸入に頼っています。

コットンボールとコットンの種の画像

説明その2の画像

では、綿の繊維の構造はどうなっているのでしょうか。

綿の繊維の説明画像

図のように繊維の中心はまるで、ストローやマカロニのように空洞になっています。ですから水分を良く吸いすぐに発散するので通気性にもすぐれ夏でも涼しく感じられます。
また、綿製品は縮みますが、これは製品になる過程で乾燥して潰れたようになっていた繊維が水に濡れると中空のルーメンの部分に水を含んで自然のリラックスしたコットンボールの長さに戻るためです。製造加工段階で加えられた「力」や「圧力」から解放されだいたい数回(2〜3回)程度の洗濯後にはそれ以上縮まなくなります。

説明その3の画像

遺伝子組み換え(GM)とは、どのようなものでしょうか。
現在、インドの綿花畑の9割が遺伝子組み換えの種(Bt綿)を使って栽培されています。遺伝子にBt(バチス・チューリンゲシス)という殺虫タンパク質を組み込んであり、効率よく害虫駆除ができるといわれていますが、綿花栽培に従事している農民の中に皮膚が黒くなったり、集荷後の土地を牧草地にしてそれを食べた羊や山羊が死亡することなどが起きており、人体への影響が心配されています。
弊社では、インドで有機栽培されたコットンボールを使用しています。

コットンボールとコットンの種の画像

最後に

大地を守り、安全な地球を未来につなげていく、ささやかな一歩を広げていくという想いで製品づくりをしています。
直接肌に身につけるインナーだからこそ天然繊維そのままのオーガニックコットンインナーをお試しください。

弊社は、オーガニックコットン協会(JOCA)の準会員です。